お金

学資保険をおすすめしない理由

こんにちは!

子供がいる方の中には将来の学費を貯蓄するために学資保険に
入ってる方もいるのではないでしょうか。

学資保険とは子供の学資金を準備するための貯蓄型の保険商品のことです。
毎月決まった額を積み立てて子供が大きくなり学費が必要になったタイミング
で保険金を受け取って学費に充てるというものです。

私も子供が生まれたばかりのころに保険の窓口に行って紹介された学資保険に
入っていました。

しかし、お金の勉強をしていくと学資保険がいかに将来の貯蓄の役に
立たない金融商品
であるかがよくわかったため、現在は解約してNISAで
つみたて投資をしています。

私の周りにも、何も疑うことなく学資保険に加入している人が多くいるため、
一人でも多くの人に現実を知ってほしいという思いでおすすめしない理由を
紹介したいと思います。

学資保険が謳っているメリット

よく保険の営業が使うセールストークに以下のようなものがあります。

①貯金してるだけではお金は増えないが学資保険であれば金利で増やせる
②計画的に貯蓄することができる
③補償など特約をつけることができる
④契約者が
死亡した場合保険の払い込みが免除になり補償を継続できるので
 
生命保険の役割も担っている
⑤(主に会社員の方)年末調整で保険料控除の対象になるため
節税効果がある

これだけ聞くと素晴らしい保険のように感じると思います。
保険の営業マンも言葉巧みに契約を迫ってきます。

ここで気を付けてほしいのはこれらの内容は事実ではありますが最善策では
ありません。

また保険を利用することでのデメリットもあります。

おすすめしない理由①:利率が悪い

学資保険では満期後に受け取る保険金の額を「返戻率」で表します。

例えば、100万円を預金期間18年の返戻率115%の学資保険で運用した場合、
18年間後に115万円を受け取れるということになります。

これを年率に換算すると約1%(複利)となります。
しかも返戻率が100%を下回っている(元本割れ)保険も結構存在します。
これは補償を手厚くした場合などにその分の保険料が預金から差し引かれる
ためです。

メジャーなインデックスファンドであるS&P500の場合、過去20年の平均利回りは
約8.3%なので、これだけを見ても学資保険が以下にコスパの悪い商品であるかが
分かると思います。

保険会社は預かった預金を自分たちで運用して資産を増やしているので、
年率1%しか増えないということはそれだけ保険会社が多くの利益を
得ていると考えてよいと思います。

おすすめしない理由②:満期になるまで引き出せない

学資保険は10年とか15年のように期間を決めてその間に定額で払い込みを
続けるので、期間中に預金を引き出すことはできません

もし期間中に引き出す場合は保険を解約する必要があり、その場合の
解約返戻金として戻ってくるお金は払い込んだ金額よりも少ない(元本割れ)
ことがほとんどです。(私もそうでした)

払い込みをする期間中、健康で稼ぎもあり保険料を払い続けられることが
前提となるので、人によってはハードルが高いと感じる場合もあると思います。

おすすめしない理由③:受取金に課税される場合がある

十数年払い込みを続けてやっと保険金を受け取れるとしても、税金がかかり
満額を受け取れない場合があります。

これは金額や受け取り方(一括 or 分割)によって異なりますが、
例えば240万円を払い込み、満期保険料300万円を一括で受け取る場合、

300万(保険料) – 240万(払込金) – 50万(特別控除額) = 10万が課税対象

となります。特別控除を超えた金額の課税率は50%となり5万円が課税されます。

金額が大きければ課税額も増えるため受け取り方には注意が必要です。

投資と保険は分けて考える

学資保険のコスパが良くない理由は「資産運用と保険がセットになっている」点です。

投資としてみると年率はたった1%保険としてみると補償内容が薄いという大変
中途半端な保険が学資保険の真実です。

その分保険会社にとっては大変儲けの大きい保険になります。

学資保険がダメならどうしたいいの?」ということですが、
「資産運用」と「保険」は分けて考えるべきです。

具体的には以下のようにするだけで学資保険の上位互換になります。

・資産運用:NISAでS&P500を積立て運用
・保険:死亡時に1000万円受け取れる掛け捨ての保険に加入

先ほど返戻率115%の例で紹介した条件でそれぞれ試算してみます。

【学資保険】

 ■条件
  ・100万円を預金期間18年の返戻率115%の学資保険で運用
  ・死亡時は払い込み免除、補償継続(死亡したら115万円受け取れる)

 ■18年後に受け取れる金額
  
115万

【NISA+掛け捨て保険】
 ■条件
  ・100万円一括をS&P500で18年間運用(年率8.7%で計算)
  ・死亡保障は1000万円の掛け捨て保険を20年間契約(月1,068円)
   ※ライフネット生命の「かぞくへの保険」を想定

 ■18年後に受け取れる金額
  ①資産運用金額:476万490円
  ②払い込み保険料:23万688円

  ① – ② = 452万9802円

どうでしょう?
保険だけみても学資保険より充実しており、18年後に受け取れる金額の差は
337万9802円にもなります。

これが何も知らず流されるがままに学資保険に加入した人お金の知識が
ある人
が資産運用した差になります。

結論:学資保険は必要なし。投資と保険は分ける

「学資保険はおすすめしません。資産運用と保険は分けて考えましょう」
言っても伝わらないと思い今回は具体的な数字を使って試算してみました。

私も数年前にこの事実を知り、マイナス覚悟で学資保険を解約して投資と保険を
分けました。

解約当時は痛手でしたがすぐにマイナス分も取返し、今では順調に子供のための
資産を増やすことができる状況になっています。

今回のお話が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

今回はここまで!ありがとうございました。