お金

複利は毒にも薬にもなる

こんにちは!

今回は投資を行う上で切っても切り離せない「複利」についてお話しようと
思います。

かの有名なアインシュタインも複利のことを「人類最大の発明」というほど
人類に大きな影響を与えてきた仕組みです。

複利のことを知れば得を増やしたり損を減らしたりと今後の資産形成に
必ず役立つのでぜひ最後までご覧ください。

複利の仕組みと単利との違い

例えば家を購入するために銀行から4800万円を35年で返す契約で
お金を借りた場合、単純に計算すると

4800万円÷35年×12か月=11.4万円

となり、月々約11.4万円ずつ返済することになりますが、それでは
銀行に儲けがないので、返済額に対して金利1.5%を付けた金額を
返済することを条件にお金を貸りたとします。

その場合の単利と複利の結果は以下のようになります。

・総返済額(単利):約7320万円
・総返済額(複利):約8082万円

単利の場合は約2500万円、複利では約3300万円も利子として
支払う必要があります。

金利1.5%と聞くとピンときませんが、こうやって実際に数字を
見てみると0.1%でも馬鹿にできませんよね。

ちなみに単利というのは「借りた金額に対してかかる利子」であるのに
対して複利は、「借りた金額に利子をプラスした金額にかかる利子」と
なります。

「利子に利子?」と混乱しそうですが、分かりやすく説明すると
100万円を2%の利子(年利)で借りて一切返済しなかった場合
単利と複利で以下のようになります。

【1年目の返済額】
・単利:102万円(100万円×1.02)
・複利:102万円(100万円×1.02)

【2年目の返済額】
・単利:104万円(100万円×1.02+2万円)
・複利:104万400円(102万円×1.02)

ご覧のように2年目からは前年の利子を加えた102万円に対して2%の利子
付く計算になります。

この計算ではたった400円の違いですが、先ほどの住宅ローンの例で見たように
金額が大きければ大きいほど、期間が長ければ長いほど単利と複利の差は大きく
なります。

世の中の単利、複利の商品

単利の例は定期預金カードローン複利住宅や車などのローンに利用されて
います。

定期預金が単利ローンが複利というのは、銀行がいかに得する仕組みであるか
がよくわかりますね。

カードローンが単利というのは意外でしたが、これは債務者を保護するために
複利を用いることが法律で禁止されているらしいです。

投資商品は単利のものと複利のものが両方あるようです。

こうして単利、複利の仕組みを知ってから世の中の金融サービスを見てみると
誰が得をして誰が損をするような仕組みになっているかが一目瞭然ですね。

こういう話を貸し手(債権者)は絶対にしないので、騙されないようにし、
利用できるものは利用して賢く行動していきたいですね!

複利を味方につけると超心強い

これまではローンなどを例に複利の影響力をお話してきましたが、
複利は敵に回すと悪魔のように恐ろしいですが、味方につければ
神のごとく素晴らしい恩恵を受けることができます

その1つがインデックス投資です。
インデックス投資は複利であるため、先ほど住宅ローンの話で
複利の恐ろしさを紹介しましたが、あれの逆(利益を受け取る側)に
回れる
ということです。

しかもインデックスファンドの平均利回りは4%~7%程度あるため、
複利の効果は住宅ローンのときに紹介した1.5%の比ではありません!

ローンの返済は絶対ですが、投資に絶対はありませんので必ずそうなる
とは言えませんが、過去のデータからそうなる傾向が高いという可能性
はあるのでご自身の許容できるリスクの範囲内でチャレンジしてみては
どうでしょうか。

今回はここまで!ありがとうございました。