こんにちは!
最近はChatbotやGemini、Copilotのような生成AIのニュースが目立つように
なっていますが、投資の世界にもAIを活用したサービスがあることをご存知でしょうか。
「ロボアドバイザー」や「AI投資」と呼ばれるこういったサービスはAIから投資の
助言を受けたり、AIに投資を任せたりできるものです。
AI投資を利用すれば、放っておくだけで勝手に資産運用してくれるので、
投資に詳しくない人や投資に時間を割けない人でも気軽に利用することが
できます。
今回はそんなAI投資のメリットや知っておくべき注意点、AIを用いない
NISAを使ったインデックス投資との比較した場合について紹介します。
AI投資、ロボアドバイザーとは
AIを用いた投資サービスには「助言型」と「一任型」の2パターンがあります。
■助言型
AIが自分に合った商品やポートフォリオの提案を行い、助言に沿って
利用者自身が売買を行います。
<メリット>
・AIの助言を受けながら投資ができるので、自分の考えと比較したり
大きな失敗をするリスクを減らせる
・一任型と比較して手数料、信託報酬が安い(0.16%~0.496%)
<デメリット>
・投資の主体が利用者であること(AIは提案を行うのみ)
・NISAの利用ができない会社も存在する
■一任型
利用者は投資の方針(積極的なのか堅実なのか等)を決め、AIがその方針に
基づいて商品の選定から売買まですべてを自動で行います。
<メリット>
・投資初心者で知識がなくても資産運用にチャレンジできる
・投資対象の分析や売買にかかる手間がなくなり時短になる
<デメリット>
・助言型と比べると手数料、信託報酬が高い(平均約1.1%)
※AI投資比較サイト調べ
・NISAの利用ができない会社も存在する
2つのサービスの大きな違いは、投資を自分で行うのかAIに任せるかです。
どちらが良い、悪いということはありませんので、もし利用を検討されている
場合は自分の投資スタイルや手数料、信託報酬などのサービス内容を会社ごとに
比較して選択すればよいと思います。
NISA利用+インデックスファンド投資と比較してどうか
ここまでAI投資のサービスについてご紹介してきましたが、ここからは
王道のNISA+インデックス投資と比較した場合について紹介します。
ここでは利回り(過去5年)、手数料(信託報酬含む)を一任型と
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で比較します。
AI投資(一任型)の利回りは2023年に金融庁が出しているファンドラップ資料を
参考にしています。
(参照元:金融庁-ファンドラップ)
■利回り
・AI投資(一任型):4社27コース平均:9.9%
・オルカン:平均:19.77%
■手数料
・AI投資(一任型):平均1.1%
・オルカン:0.05775%
AI投資(一任型)はオルカンと比較して手数料は約19倍なのに対して、
利回りは半分以下という結果でした。
過去のデータなので未来も同じということはあり得ませんが、少なくとも
事実として過去5年のベースならオルカンが圧勝という結果でした。
結論:AI投資は選択肢としてはナシ
比較せずともオルカンのような優良インデックスファンドの方が優秀だろう
とは思っていましたが、実際に比較してみると圧倒的大差で少し驚きました。
AI投資の最大のメリットは「投資知識が少なくても始められる」、
「放っておいてOK」にあると思いますが、これはインデックス投資にも
当てはまります。
1.NISA用の証券口座を作る
2.オルカンの購入を自動積立て設定する
たったこれだけで後は放置でOKです。
現時点の結論としてはAI投資のメリットはゼロと言ってよいと思います。
ただAIの進歩は凄まじいので、今後さらにAIが発達してオルカン以上の
成績を安定して出すような時がくれば改めて検討したいですね。
今回はここまで!ありがとうございました。